各ふれあいセンター内(市内5か所)にある児童館で、児童への遊びの場の提供と幼児の会や子育て講座など乳幼児の子育て支援、子育ての相談・援助・情報提供などの役割を担っていただきます。
各ふれあいセンターで、子どもむけの講座やイベントの企画立案実施などの業務を行っていただきます。
ふれあい公社で福祉職(児童厚生員)として働く、先輩へのインタビュー記事です。
各ふれあいセンター内にある児童館では、季節ごとの行事やイベント、子どもの年齢別のクラブ活動などを行っています。常に複数の企画を同時進行で年齢に合わせた活動を計画し、それを限られた時間の中で準備しなければならないので大変だと感じる時もあります。ただ、親子に喜んでもらえる姿を想像しながら、考案・準備する時間はとても楽しいです。
毎回、不特定多数の親子が参加するため、年齢層や様子はそれぞれ異なります。時間いっぱい、安心して思いきり楽しんでもらえるように、その時の子どもの様子に合わせて玩具や設定を変更したり、その場の空気を変えるために、手遊びやふれあい遊び、大型絵本を取り入れるなど、その場その場で臨機応変な対応が重要になります。
準備から当日の実施にかけて大変だと思うこともありますが、当日実施し、参加してくださった方から笑顔で「楽しかった!」「また来たい」との声を聞くと、達成感ややりがいを感じます。
保育園は、0歳から未就学の子どもを預かる児童福祉施設として、基本的生活習慣が身につくように保育することを目的としていますが、対して児童館は、0歳から18歳までの児童が自由に来館して遊ぶことができるため、保育園と比べると年齢の幅が大きく異なります。また、子どもを預かるのではなく、未就学児は必ず保護者の方と一緒に利用していただき、子育てをする保護者の方々の交流の場、相談や情報提供など保護者への支援を行う場としての役割もあります。日々、不特定多数の親子と関わるため、常に新しい出会いがあり、毎日が新鮮でワクワクします。多くの子どもの成長を間近で見守ることができる点は児童館ならではだと思います。
関わる子どもの年齢の幅広さに応じて、声のかけ方やアプローチの仕方を変える必要がある難しさもあります。私は、前職は保育士として働いていたため、児童館で働くようになって初めて小学生以上の児童と関わることになりました。小学校高学年から中学生の間は思春期で心の機微が繊細なので、最初は戸惑うこともありました。まずは、子どもと同じ目線に立ってその子の気持ちを尊重することを大切にしようと考えました。時には、私から声をかけて一緒に卓球などで遊ぶこともあります。日々の関わりの中で、少しでも心を開いて自分のことを話してくれたときには距離が縮まった気がしてとても嬉しくなります。
毎日違う表情を見せてくれる子どもたちとの関わりは、いつも新鮮で、私自身子どもに教わることも多く、日々成長させてもらっています。子どもたちの安心できる居場所になれるように、今後も職員で連携しながら見守っていきたいです。
児童館を利用してくださる子どもたちや保護者の皆様にとって「安心感のある人」になれるように、これからも日々努めていきたいと思っています。そのためにも、常に笑顔で接し、一人ひとりの親子の思いを汲んで、気持ちに寄り添うことを心がけています。また、来館した親子の顔と名前はできるだけ覚えて、再度来られた時に子どもの名前を呼んだり、保護者にも積極的に声をかけてコミュニケーションをとれるように意識しています。毎回会うたびに話をしていると、子どもも少しずつ慣れてくれて、名前を覚えて呼んでくれたり、笑顔で両手を広げて抱きついてくれたりします。子どもの姿に癒されて、私の方がいつもパワーをもらっています。
いつでも気軽に足を運んでもらえるような、「安心できる居場所」「人と人をつなぐ場所」と思ってもらえる児童館を目指して、これからも利用する親子や児童が楽しめるイベントや企画に取り組んでいきたいです。