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放課後児童支援員

[2024年8月23日]

ID:850

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放課後児童支援員とは

岡山市立放課後児童クラブ(市内67か所)においてクラブ利用児童に対し、適切な遊びや生活の場を提供、健全な育成を図ることを目的とした放課後児童クラブの運営に係る業務を担っていただきます。子どもの遊びおよび生活の支援、学校や保護者等との連絡調整。運営の中で必要な支援記録等の事務業務も含みます。

先輩たちへのインタビュー

ふれあい公社で、福祉職(放課後児童支援員)として働いている先輩たちへのインタビュー記事です。

西大寺南小学校児童クラブ配属(放課後児童支援員(主任支援員))

  • 1年目 岡山市立西大寺南小学校児童クラブ
  • 2年目 主任支援員業務を担う
  • 現在に至る
放課後児童支援員(主任支援員)の写真です

子どもたちの力になることが何かあればと思い

 高校で非常勤講師として働いている時、もう一つ何か仕事をしたいと探している際に放課後児童クラブの職員募集を見つけました。小学生とはそれまで関わりが少なかったこともありましたが、自分でも何か力になれる事があればと思い、児童クラブで働き始めました。教員として接する高校生と児童クラブで接する小学生とでは伝えていけることのギャップを感じる事はもちろんありましたが、自分の得意な音楽を子どもたちと一緒に活動する中で活かすことができたらと思っています。

 子どもたちがニコニコした笑顔でクラブで過ごせることや「楽しかった!」と言ってくれることが何よりも一番大事だと思っています。無邪気に慕ってくれることや楽しそうな姿を見ると、子どもに関わることはやめられないなと思わずにはいられません。

学校の延長線でもあり、家の延長線でもある場所

 児童クラブは教育の場とは違い生活の場です。ただ、学校の延長線でもあり家の延長線でもあるという絶妙なバランスを持った中間に位置しています。教員として音楽の専門性を教えていましたが、クラブで教える・伝える事はそういったものではなく、もっと人としての基盤となるような「社会性」であったり「生きていく力」や「人としてのありかた」といった事であると感じています。今まで自分が経験したこと、やってきたこと、感じたことなどが、子どもたちの力になれる事として何か一つでも伝える事が出来たらと思っています。何よりも子どもの育成支援を一番に考えて仕事をに取り組んでいます。時には一緒に全力で子どもたちと遊んでいます。

 子どものいない時間帯には、職員の出退勤に関わる勤怠管理の処理やクラブの行事企画などの事務仕事をしています。教育の現場から初めて児童クラブの現場に来た時には、学校と違っている部分に戸惑うことや分からないこともたくさんありましたが、先輩職員の方たちに教えてもらい、ひとつずつ吸収しながらクラブのやり方を学びました。今は、たくさんの職員の方に支えられて主任支援員をさせてもらっています。年齢関係なく、わきあいあいと楽しく仕事をさせてもらっています。

ある一日の流れ
時間業務内容
12時00分出勤
13時00分休憩(60分)
14時00分事務仕事・職員ミーティング(他の職員と共有すべきことや確認事項等)
14時50分子どもたちがクラブに登所(学校からクラブに帰ってくる)
15時00分育成支援(子どもたちの見守りや遊びの支援など) 
17時00分保護者対応(お迎えの保護者への連絡事項など) 
18時00分育成支援・事務仕事(子どもの支援記録や勤怠管理や運営上の書類作成等)
19時00分退勤
クラブで子どもに宿題を教えている様子
クラブ室内で子どもとトランプをしている様子

岡山市立高島小学校児童クラブ配属(放課後児童支援員)

  • 1年目 岡山市立大野小学校児童クラブ
  • 5年目 岡山市立高島小学校児童クラブ
  • 現在に至る
子どもに挨拶している様子

子どもたちの日々の変化や成長を見守る

 全く違う業種の仕事をしていましたが転職を考えた際、子どもに関わる仕事がしたいと思いました。その中で、教員免許などの資格がなくても放課後児童クラブで働くという選択肢があることを見つけました。放課後児童支援員の研修受講には、保育士免許や教員免許といった資格以外にも、大学の専修科目や実務経験なども要件として該当しています。放課後児童支援員として働きたいと思った人がそれを実現するための要件の幅が広いことは魅力の一つだと思います。

 放課後児童クラブは、平日の学校が終わってから18時まで、延長利用だと19時までの時間を過ごす場所です。学校の先生よりも、もしかすると日によっては家族よりも長い時間を一緒に過ごすことになります。毎日子ども達と過ごす中で、はじめはぎこちない態度だった子が少しずつ心を開いてくれるようになり、子どもとの距離が近くなっていくのを感じられる時はこの仕事をやっていてよかったと感じます。そして子どもたちが何かに挑戦したり時には壁にぶつかったりしながらも友だちと協力したり、時には先生に相談したりしながら一日一日と成長していく姿を見られた時はすごくやりがいを感じます。

感謝の気持ちを持ちながら職員間で信頼関係を築いていく

 児童クラブでは幅広い年代の方が一緒に働いているため、考え方や意見の違いも生まれてきます。しかし、たくさんの子どもたちを「安全な場所」「安心して過ごせる場所」として支援をしていくためには、職員間で信頼関係を築いていきながら全員が同じ意識や目標をもって、子どもたちに向きあっていく必要があります。

 職員間でより良い関係性を築いていけるように職員一人ひとりに対し感謝の気持ちをもって接するようにしています。また意見交換をする機会を設け相手の思いや考えを受入れながら自分の意見をしっかり伝えることで職員同士の間で互いの意見を共有したうえで仕事に取り組めるようにしています。

職員同士で情報共有をしている様子

普段からの何気ない会話、関わり方を大切にしたい

 子ども達と楽しく関わりながら放課後児童クラブが子ども達にとって家のように安心して過ごせる場所になるよう支援をしていきたいです。そのためにも、子どもとの会話を大切にしています。普段から話をしていることで、その子のしゃべり方や声のトーンがいつもと違うことに気づけられれば「何かあったのかな?」と、それからの支援やかかわり方に繋げていくことができますし、そういったことに気付ける支援員でいたいと思います。日々の関係性の積み重ねだと思いますが、ちょっとしたことでも話ができる存在になれるような関わり方をこれからもしていきたいです。

 岡山市立の放課後児童クラブは市内で67か所あり、配属先のクラブの異動も経験しました。小学校自体の児童数が前の配属先の小学校よりも倍以上なので、放課後児童クラブを利用している子どもたちの数も圧倒的に多くなりました。しかし、自分ひとりで子どもたちの対応をするわけではありませんし、何より数が増えても子どもたちと関わり、関係性を築き、育成支援をしていくことは変わりません。環境の変化や対応する子どもの数などについて自分自身があまり大変だと感じる性質ではなく、むしろ関わることができる子どもの数が増えたことで、いろんな子どもたちと出会えること、関われることが楽しいと感じています。

帰りの会で話をしている様子