ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

保健師

[2024年8月6日]

ID:785

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

保健師としての勤務先

岡山市地域包括支援センター

岡山市地域包括支援センターにて、保健師の資格を活かし地域高齢者の相談支援業務および地域づくりに携わります。

岡山市ふれあい介護予防センター

岡山市ふれあい介護予防センターにて、地域の高齢者に対する介護予防の取り組みに携わります。

先輩たちへのインタビュー

ふれあい公社で、保健師として働く先輩職員の方々へお話を伺いました。

岡山市南区西地域包括支援センター(福祉主任)

  • 1年目 岡山市地域包括支援センター配属(保健師)
  • 9年目 福祉主任に昇任
  • 現在に至る
保健師(福祉主任)が電話相談を受けている様子

地域で保健師として働きたい

 前職では、総合病院の病棟看護師をしていました。病院にいる間は入院している患者さんたちのことはわかっても退院後のことや地域のことはソーシャルワーカーの方がされていたため、イメージができていませんでした。ただ、もともと地域で保健師として働きたいという思いがあり病院での経験を積んだのちに、地域で保健師として働くことを考え始めた頃、地域包括支援センターの存在を知りました。公社は子育て世代も多く、お互いさまで仕事をフォローしあえる環境のため、当時まだ子どもが小さかった私にとって働きやすい職場でした。

 地域包括支援センターでは、担当地区を持ち電話や訪問等で相談を受けて、相談の内容により、その人にとって必要なサービスや支援に繋いでいます。相談対応だけでなく実際に地域に出向いて、地域の方や場所、連携ができる団体や機関との関係づくりをしていくことが地域づくりには欠かせません。相談のあった時に地域にある紹介できる場所や支援の内容を充実させるためにも、とても重要となります。

支援した方のいきいきと活動している姿をみたくて

 私は現在、認知症初期集中支援チーム員をしています。認知症が疑われる方やそのご家族等の相談を受け、相談内容に応じ家庭訪問等でご本人の様子の確認やご家族への助言等の支援を行って、ご自宅での自立生活をサポートしています。チームには認知症サポート医である専門医をはじめ、看護師、社会福祉士等の多職種が、認知症当事者の声や家族の声を聴き、何がその人にとって必要な支援なのかを考えて支援に取り組んでいます。認知症の疑いのある方を医療機関を含めた必要な支援や場所につないだり、「空白の期間」といわれる認知症と診断されてから適切なケアやサポートを受けるまでにかかる期間を少しでも短くするための活動などに取り組んでいます。活動の一つに、認知症当事者同士、家族同士の交流の場として、本人ミーティング「ハートとハートをつなぐ会」を開催しました。活動の中で、当事者と家族の方たちが笑顔でいきいきと活動している姿を見られた時には、やりがいを感じます。

本人ミーティング開催時の写真

日ごろからの対応の積み重ねを大切に

 自分が直接サービスの提供や看護をするのではなく、当事者や家族、地域が自分ごととして考え・行動できるよう動機付けや調整といった支援を行うことがチーム員や包括の役割です。自分ではない誰かの行動変容を促すことはとても難しいことだと日々実感しています。対象者の意識の転換や実際に行動につなげるまでには本人、家族、周囲の環境や考え方、背景などさまざまな課題があり、対応に悩むことがあります。一人で考えるのではなく、同じ包括支援センターの職員や関係機関とも相談しながら、日頃からの対応の積み重ねを大切にして活動しています。相談することやチームで取り組むことで、自分にはなかった視点や気づきなどを得ることができます。

個別の状況に応じて柔軟な対応力をつけるために自己研鑽を続ける

 困っていることや状況に対しての支援だけで終わるのではなく、当事者や家族が前向きな気持ちで安心して生活できるような心に寄り添った支援をしていきたいと思っています。個別の状況に応じて必要とされることは異なるので、柔軟な対応ができる力を身に着けられるよう、さまざまな経験を重ね、研修等にも参加し自己研鑽を続けていきたいと思います。

認知症の正しい理解を広めるための広報活動の写真

岡山市北区中央地域包括支援センター(センター長)

  • 1年目 基幹型在宅介護支援センター配属(保健師)
  • 5年目 岡山市地域包括支援センター配属
  • 14年目 福祉主任に昇任
  • 16年目 地域包括支援センター長補佐に任命
  • 18年目 地域包括支援センター長に昇任(総合職に登用)
  • 現在に至る
地域包括支援センター長の写真

職員が前向きに働くためにできる後押しを考える

 監督職になる前は、私自身も地域に出向いたり、高齢者の方の相談や地域の方たちへの支援を行ってきましたが、監督職になってからは、現場での利用者の方への対応よりも、職員からの相談に乗ることが多くなりました。私の言動によって、少し後ろ向きの気持ちだった職員がポジティブな気持ちになり、「こんな風にやってみました!」「うまくできました!」と笑顔で報告に来てくれると私自身も元気になります。今までの経験や知識が少しでも職員の後押しとなるよう、私も日々、職員と一緒に悩みながら、まだまだ成長過程です。

成功体験を積み重ねて、自信をつけていく

 地域包括支援センターは業務全般において、対人援助技術が重要になります。現場に出ると教科書どおりにうまくいくことばかりではなく、こちらの意図がうまく伝わらずに、時には辛い思いをすることがあります。その大変さは直接現場に出ていた昔も、現場に出ていくことが減った今でも同じです。成功体験を積み重ね、自分の中で自信をもって取り組むことで、その大変さは少しずつクリアになってきたと感じています。

職員一人ひとりの良さを開花させてあげられるように

 職員同士がいい意味で高めあうことができる職場づくりを継続しつつ、その中からリーダー的役割を担える職員を育てていくことが目標でもあり、その視点を持ちながら後輩指導をしていかなくてはいけないと感じています。

 センターにはさまざまな職員がいます。性格や考え方はもちろん人それぞれですし、新卒者だけでなく社会人経験を経て入職した職員もいて、皆さん良い種をたくさん持っている人たちばかりです。たくさんいい花を咲かせられるように、良い土壌と栄養と水が与えられるように私も努力していきたいです。

職員たちと打ち合わせをする様子