こんにちは。岡山市ふれあい介護予防センター歯科衛生士の岡部です。今回は「災害時のお口のケア」について、お伝えしたいと思います。
令和6年1月1日の16時過ぎ、皆さんは何をされていましたか?私は自宅で家族と過ごしていました。この時、揺れを感じてテレビをつけると岡山市北区では震度2でしたが、石川県では最大震度7の「令和6年能登半島地震」が起こり、多くの被害が出ました。
このような大きな災害が起こった時に命が助かったにも関わらず、その後の避難生活で体調を崩して亡くなる「災害関連死」があることをご存じでしょうか?
その大半は70歳以上の高齢者で、3か月以内の死亡が多いようです。死因は、肺炎などの呼吸器系疾患と、心不全などの循環器系疾患が、全体の約6割を占めています。
なぜ高齢者が肺炎などにかかってしまうのか、一つの例としてトイレが汚いと誤嚥性肺炎になるケースを見ていきましょう。
【(例)トイレが汚くて誤嚥性肺炎】
災害の影響で断水になるとトイレが流せなくなり不衛生になる→「できるだけトイレに行きたくない…そうだ、水分摂取を控えよう」→脱水症状になり、唾液の量が減る「なんだか口が乾くなぁ」→殺菌作用・抗菌作用のある唾液が減ることで、お口の中の細菌が増える→避難生活で体力・免疫力・お口周りの筋力が低下し、悪条件が揃う
→誤嚥性肺炎に!!
こういった避難生活での誤嚥性肺炎に対して、お口からできる予防法を2つお伝えします。
いざという時、これらの予防法ができるように普段からの備えが必要です。
ご自宅の非常持ち出し袋を今一度確認し、お口のケアグッズが入っているかチェックをしてみてください。また、避難所でのお口のケア方法も確認をしておいてください。
災害時のお口のケアは『命を守る』!
岡山市ふれあい公社 岡山市ふれあい介護予防センター
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