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健康コラム87

[2024年7月15日]

ID:5137

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知っておきたい誤嚥性肺炎の予防

こんにちは、岡山市ふれあい介護予防センター歯科衛生士の鳥居です。

今回は「知っておきたい誤嚥性肺炎の予防」についてお伝えします。

本来、食べ物や飲み物を飲み込むと、口から食道へと送られますが、食道に送られるものが誤って気管に入りこんでしまうことを「誤嚥」といいます。そして、この誤嚥によって飲食物や唾液中の細菌が肺に侵入し起こる肺炎のことを「誤嚥性肺炎」といいます。

「誤嚥性肺炎」は、重症化すると命に関わることもあり、注意が必要です。

症状は、「食事中に咳込む・食欲がない・唾液がうまく飲み込めない・のどがゴロゴロと鳴る・痰の色が濃い・息切れが多い・なんとなく元気がない・発熱が続く(微熱の場合も)」などがあげられます。

誤嚥性肺炎は、高齢者や脳梗塞の後遺症がある人など、お口まわり・のどの筋力が衰えている人に起こりやすい病気です。したがって、それらの筋力を強化することが誤嚥性肺炎の予防につながります。今回は、簡単で、だれでも知っている「うがい」の動作でトレーニングを行い、お口の筋力強化を目指しましょう。


【ぶくぶくうがいのトレーニング】

1日3回(食後や歯磨きの時など)、大さじ2杯(30ミリリットル)の量を目安に水を口に含み、ぶくぶくと動かします。水を含んだ状態で行うのが難しい場合、水なしの状態から始め、慣れたら少しずつ水を含む方法でも大丈夫です。※資料(1)


【がらがらうがいのトレーニング】

ぶくぶくうがい終了後、一旦水を吐き出し、同量の水を再度口に含みます。口を少し開け、顔を少し上げた状態で、喉の奥を震わせるイメージで「オーーー」とがらがらうがいを行います。※資料(2)


以上が、うがいのトレーニングです。また、うがいのトレーニング以外にも、誤嚥性肺炎の予防には「お口を清潔に保つ」「体力をつける」ことも効果的です。

できることから始めて、毎日の習慣になるといいですね。


※画像をクリックすると、拡大表示されます。
資料1「ぶくぶくうがいのトレーニング」について解説しています。水を含んだ状態で口を閉じ、 水を左右に10秒間往復させます。左右の往復が終わったら、次に上下に水を10秒間往復させます。 左右・上下のトレーニングが終わったら、最後に口全体を膨らませて、すぼめる。といった動作をして水を口腔内で 動かします。この動作を10秒間行います。 水を含んでおこなうのが難しい場合は、水なしの状態から初めていきましょう。
資料2「ガラガラうがいのトレーニング」について解説しています。 水を含んだ状態で、顔を少し上げます。顔をあげた状態で、口を少し開け、喉の奥を震わせるイメージで 「オーーーーーー」と声を出しながら、10秒間うがいを行います。 この時、顔をあげすぎないように注意してください。 また、水を含むのが難しい場合は、水なしで行っても大丈夫です。

お問い合わせ

岡山市ふれあい公社 岡山市ふれあい介護予防センター 

住所: 岡山市中区桑野715番地2 岡山ふれあいセンター内

電話: 086-274-5211

ファックス: 086-274-5212

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Eメール: OYC@mx.okayama-fureai.or.jp