こんにちは、岡山市ふれあい介護予防センター理学療法士の大倉です。
今回は「サルコペニア」をテーマに、ご紹介します。
「サルコペニア」という言葉を聞いたことはありますか?サルコペニアとは、加齢とともに筋肉量や筋力が減少することを指します。
「立ち座りがしんどくなった」「ペットボトルやビンの蓋を開けるのが大変になった」「重たい荷物を運ぶのがつらい」などの症状がある方は、もしかするとサルコペニアになっているかもしれません。
サルコペニアになると、転倒や骨折・認知症・糖尿病などのリスクが高まり、フレイルの要因になります。さらには、要介護や死亡のリスクも高めるとされています。
しかし、一般的に「年をとると筋肉が減るのは当たり前だから仕方ない」と思われる方も多いのではないでしょうか?実際に普段の生活の中で運動などに取り組んでいないと、40歳頃から毎年1パーセントずつ筋肉量は減少します。
75歳から79歳のサルコペニア有病率は約2割、80歳代では男性で約3割、女性は約5割にもなります。ですが、早いうちから意識をすることで、筋肉量や筋力の減少を緩やかにすることは可能です。
主なサルコペニア対策は「運動」と「栄養」です。今回は「運動」にフォーカスしてご紹介します。
効率よくサルコペニアを予防するためには、下半身を中心とした筋力トレーニングが有効とされています。実は、筋力トレーニングは何歳からはじめても、適切な方法で継続することができれば、筋力を向上させることは可能です。
実際に要介護高齢者を対象に、1時間程度の運動を1週間に2回、1年間続けることで5.5パーセント増加したという研究報告もあります。では、具体的にどのような運動をすれば良いのでしょうか?取り組みやすい運動を紹介します。
1.椅子に座ったままで膝伸ばし運動
2. 椅子に座ったまま足踏み運動
3.椅子からゆっくり立ち座り運動
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