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健康コラム81

[2024年3月1日]

ID:4653

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時間栄養学について

こんにちは、岡山市ふれあい介護予防センター管理栄養士の髙山です。

最近疲れていると感じる、集中力がない、太りやすい、眠りが浅いと感じる…など、体の不調を感じていませんか?その原因、もしかしたら食べる時間に原因があるのかもしれません!

体内時計の働きに基づいて「いつ」「どのように」食べるかの視点を加えた学問が、「時間栄養学」です。日々の食事は毎日の積み重ねです。皆様が食べるもので、体は作られています。

これらのことを踏まえて「時間栄養学」についてのポイントをお伝えしていきます。


【体内時計のしくみ】

体内時計には「主時計」「副時計」があります。朝、目が覚めて光を感じることで脳の視交叉上核(しこうさじょうかく)にある主時計が進みだします。朝食を食べ、消化が始まることで全身の組織(臓器や血管、皮膚など)にある副時計が進みだします。

夜ふかし(深夜のテレビやスマホの強い光)や朝食の欠食は、体内時計のずれにつながり、体調不良の原因となります。


【理想的な食事の時間は?(献立例は下記の画像を参照)】

  • 朝食:起きてから30分~1時間以内に食事をしましょう。朝食をとることで、副時計のスイッチが入ります。たんぱく質・炭水化物を一緒にとることで、筋肉を作る手助けになります。(ご飯と納豆、トーストとハムエッグなど)朝食抜きは体内時計が狂うもとです。
  • 昼食:朝食から5時間後、揚げ物を食べるなら昼食が理想的。(脂質は昼食べると消費されやすく、蓄積されにくいため)バランスよくとれる定食スタイルがおすすめ。麺類・丼物など単品のみや食べ過ぎに注意しましょう。
  • 夕食:朝食から10時間、遅くとも12時間以内に、軽めで消化の良いのものを!夜遅くなるほど内臓の消化や吸収能力が落ちるため、夕食後2~3時間あけて就寝できるようにしましょう。骨の吸収を高めるカルシウムを含む食品(乳製品・大豆製品)、血流を促す食品(納豆)、ストレス緩和・睡眠の質を高める栄養素GABAを含む食品(じゃがいも・トマトなど)をとりましょう。

「時間栄養学」では、時間のずれをリセットすることも大切です。朝起きて朝日を浴びて、朝食を食べることで体内時計が進みます。皆さんも日々の食事に「いつ」食べるかを振り返ってみましょう。


※画像をクリックすると、拡大表示されます。
炭水化物とタンパク質を補う、朝食の献立の例を紹介している画像です。画像タイトル「1.朝食が大事!」炭水化物の例:ごはん・食パンなど。タンパク質の例:納豆・焼き鮭・目玉焼き・ヨーグルトなど。
昼食の献立の例を紹介している画像です。画像タイトル「2.昼食や夕食は、いつ・何を食べる?」 昼食は、バランスよくいろいろな食品を摂取できる「定食スタイル」が理想的!献立例:ごはん・味噌汁・焼き魚・煮物・酢の物など。うどんやチャーハンなど単品の場合は、野菜類をプラスしましょう。
夕食の献立の例を紹介している画像です。画像タイトル「2.昼食や夕食は、いつ・何を食べる?」 1.カルシウム:夜に吸収が高まります。食品例:大豆製品や乳製品など。2.ナットウキナーゼ:血流を促す効果があります。食品例:納豆。 3.GABA:リラックス効果や睡眠の質を高めます。食品例:じゃがいも・とまと、など。

お問い合わせ

岡山市ふれあい公社 岡山市ふれあい介護予防センター 

住所: 岡山市中区桑野715番地2 岡山ふれあいセンター内

電話: 086-274-5211

ファックス: 086-274-5212

電話番号のかけ間違いにご注意ください!

Eメール: OYC@mx.okayama-fureai.or.jp